ベンツGLC 220dのディーゼルは買いか|軽油・ISG・音と振動の実際

高速道路を走るGLC 220dのイメージ

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ベンツGLCを調べていると、ほとんどのグレードが「220 d」で、ガソリン車がなかなか見つからないですよね。ディーゼルで大丈夫なのか、音や手間が気になる方も多いはずです。

結論から言うと、長い距離を走る方ならGLC 220 dのディーゼルはかなり合理的な選択です。WLTCモード18.1km/Lで軽油を使い、満タンで走れる距離も長くなります。

この記事では、軽油・ISG・AdBlue・音と振動まで、ディーゼルを選ぶ前に知っておきたいことを数字で確かめていきます。

目次

ベンツGLCのディーゼル220dはどんなエンジン?

いまのメルセデス・ベンツ GLC(2代目・X254)は、2023年3月16日に220 d 4MATICだけで日本に登場しました。いまでもラインナップの中心はこのディーゼルです。

項目GLC 220 d 4MATIC
エンジン2.0L直4ディーゼルターボ(OM654M)
総排気量1,992cc
最高出力145kW(197PS)/3,600rpm
最大トルク440N・m/1,800rpm
モーター(ISG)17kW(23PS)/205N・m
変速機9速AT
駆動4MATIC(四輪駆動・前後45:55)
燃料軽油
燃料タンク62L

ポイントは、1,800rpmという低い回転で440N・mのトルクが出ることです。街中の発進や高速の合流で、アクセルを深く踏まなくても車がグッと前に出てくれます。

先に結論

GLC 220 dは「低い回転から力が出て、燃料代を抑えやすいエンジン」です。高速道路や遠出が多い方ほど、ディーゼルの良さを感じやすくなります。

『ガソリン車は無いの?』いまの燃料の選び方

『普通のガソリンのGLCが欲しいんだけど…』と思う方もいますよね。実は、現行の日本仕様には、GLC 200やGLC 300のような通常のガソリングレードはありません。

いまのGLCを燃料で分けると、こうなります。

モデル燃料パワートレイン
GLC 220 d(コア/スポーツ)軽油ディーゼル+ISG(マイルドハイブリッド)
GLC 350 e無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリン+モーターのPHEV
メルセデスAMG GLC 43/53無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリンターボ
メルセデスAMG GLC 63 S E PERFORMANCE無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリン+モーターのPHEV

つまり、ガソリンのGLCを選ぶと、価格帯が1,000万円を超えるPHEVかAMGになります。800万円台・900万円台で選べるのは220 dだけなんです。

初代(X253)にはGLC 200やGLC 250、GLC 300といったガソリン車がありました。中古でガソリンのGLCを探すなら、初代が中心になります。

PHEVとの比べ方はベンツGLC 350e(PHEV)は買いかで詳しく見ています。

燃費と燃料の量はどれくらい違う?

ここがディーゼルを選ぶいちばんの理由ですよね。公式のWLTCモード燃費(国土交通省審査値)はこうなっています。

モード220 d SUV(Core)
WLTC総合18.1km/L
市街地14.3km/L
郊外18.5km/L
高速道路20.1km/L

高速道路モードで20.1km/Lというのは、車重1,930kgのSUVとしてはかなり良い数字です。クーペは総合18.2km/Lです。

では、年間1万km走った時に、どれくらいの燃料を使うのかを計算してみます。カタログ値で割った目安です。

モデルWLTC総合1万kmで使う燃料燃料の種類
GLC 220 d SUV18.1km/L約552L軽油
AMG GLC 53 SUV10.6km/L約943Lハイオク

同じ距離を走っても、使う燃料の量は400L近く違います。しかも軽油は、ハイオクより1Lあたりの単価が安いのが一般的です。

実際の燃料代は、使う量に給油した時の単価をかけて出してみてください。単価は時期と地域で変わります。

満タン62Lをカタログ値で走ると、計算上は約1,122km走れます。実際には走り方や季節で短くなりますが、給油の回数が減るのはうれしいところです。

カタログ値と実際の燃費の差はベンツGLCの実燃費はどれくらい?で詳しく見ています。

ベンツGLC 220dの燃費と年1万kmで使う燃料の量を比べた図解

ISGって何?ハイブリッドとは違うの?

220 dには「ISG」というモーターが付いています。ISGはエンジンとトランスミッションの間にある、スターターと発電機を兼ねたモーターです。

『ハイブリッドならモーターだけで走れるの?』と聞かれることがありますが、それはできません。ISGはエンジンを手助けするマイルドハイブリッドなんです。

ISGがあることで良くなる点
  • 発進の時に最大205N・mでエンジンを手助けする
  • アイドリングストップからの再始動が静かでスムーズ
  • 減速の時にエネルギーを回収して電気をためる
ISGでできないこと
  • モーターだけで長く走ることはできない
  • 外から充電することはできない
  • PHEVほど燃料代は下がらない

モーターだけで走りたいなら、EV走行ができる350 eが候補になります。ディーゼルとPHEVは、そもそも得意な使い方が違うんです。

音と振動は気になる?

ディーゼルと聞くと、カラカラという音が気になる方もいますよね。一般に、ディーゼルの音は車の外やアイドリング中に聞こえやすいです。

一方で、走り出してしまえば車内ではそれほど気にならない、という声が多いです。ISGによる再始動の滑らかさも、振動を感じにくくしている理由の1つです。

ただ、音の感じ方には個人差があります。例えば、試乗ではこんな確かめ方をしてみてください。

試乗で確かめたいこと
  • エンジンをかけた直後に、車の外で音を聞いてみる
  • 信号待ちでのアイドリングストップと再始動の感触を確かめる
  • 高速道路か幹線道路で、加速した時の音を聞く
  • 窓を少し開けて、普段の街乗りの速度で走ってみる

販売店ではこんな会話になることもあります。

「朝いちばんのエンジンが冷えている時の音も聞けますか?」
「展示車でよければ、エンジンをかけてお聞きいただけますよ」

冷えている時の音は、試乗車が温まった後とは少し違います。気になる方は頼んでみるのがおすすめです。

乗り心地や静かさ全体はベンツGLCの乗り心地と静かさでも詳しく見ています。

ディーゼルならではの手間とお金

燃料代を抑えやすい一方で、ディーゼルならではの手間もあります。買う前に知っておけば、後で困ることはありません。

知っておきたいディーゼルの手間

220 dはAdBlue(尿素水)の補充が必要です。走行距離に応じて減っていき、残りが少なくなるとメーターで知らせてくれます。点検の時に補充してもらう方法と、自分で補充する方法があります。

AdBlueの補充の時期や費用はベンツGLCのAdBlue補充の時期・量・費用で詳しく見ています。

もう1つ、一般にディーゼル車は、ごく短い距離の移動ばかりだと排気をきれいにする装置にススがたまりやすいと言われます。毎日片道数kmの買い物だけ、という使い方の方は、販売店で使い方を相談しておきましょう。

税金は、220 dの総排気量が1,992ccなので、自動車税は年36,000円です。重量税は1.5t超2.0t以下の区分になり、具体的な金額は販売店の見積もりで確かめてください。

費用の項目GLC 220 d備考
自動車税(年)36,000円1.5L超2.0L以下
自動車重量税1.5t超2.0t以下の区分金額は見積もりで確認
燃料軽油ハイオクより単価が安いのが一般的
AdBlue定期的に補充ディーゼル特有

維持費の全体はベンツGLCの維持費は年間いくら?でまとめています。

中古のディーゼルGLCを選ぶ時の見方

中古でディーゼルのGLCを探す方も多いですよね。初代(X253)では、GLC 220 d 4MATICが2017年2月に追加されました。

世代ディーゼルの有無見るポイント
初代 X253(2016年2月〜)2017年2月に220 d追加2019年10月に後期型へ。前期と後期で装備が違う
現行 X254(2023年3月〜)発売当初から220 dISG付き。型式3CA-254605(C)

ディーゼルの中古を選ぶ時は、点検記録簿で整備の履歴を確かめておくと安心です。短距離ばかりで使われていた車かどうかも、走行距離と年式のバランスである程度見えてきます。

中古の選び方はベンツGLCの中古車の選び方で詳しく見ています。

ディーゼルの220d、結局どのグレードを選ぶ?

220 dは、コアとスポーツの2つから選ぶことになります。2026年9月時点のメーカー希望小売価格(消費税込)はこうなっています。

グレードSUVクーペ
Core(コア)8,390,000円8,870,000円
Sports(スポーツ)9,300,000円9,600,000円
Sports ドライバーズパッケージ9,826,000円10,126,000円

エンジンはどのグレードも同じです。違いは見た目・内装・選べる色なので、ベンツGLCコアとは?とベンツGLCスポーツはコアと何が違う?を見比べてみてください。

ベンツGLC 220dが向いている人と向いていない人を分けた図解
220dのディーゼルが向いている方
  • 年間の走行距離が長い方
  • 高速道路や遠出が多い方
  • 燃料代を抑えつつ、力強い加速も欲しい方
  • 800万円台からGLCを選びたい方

グレード全体の比べ方はベンツGLCのグレードの違いを一覧で比較にまとめています。

見積もりを取る時は、値引きの相場も知っておくと話が早いです。詳しくはベンツGLCの値引き相場と限界額を見てみてください。

ベンツGLC買いたいドットコム

ベンツGLCの値段、先に相場を見ておく

複数の販売店から220 dの新車見積もりを取って、総額を比べてみる

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

よくある質問

ベンツGLCの燃料は何ですか?

現行の中心グレードのGLC 220 dは軽油です。350 eやAMGモデルは無鉛プレミアム(ハイオク)を使います。給油口のラベルでも確かめられます。

ベンツGLCにガソリン車はありますか?

現行の日本仕様には、通常のガソリングレード(GLC 200/300)はありません。ガソリンを使うのはPHEVの350 eとAMGモデルです。初代にはガソリン車がありました。

GLC 220dの燃費はどれくらいですか?

SUVのコアでWLTCモード18.1km/L、クーペで18.2km/Lです。高速道路モードは20.1km/Lです。実際の燃費は走り方や季節で変わります。

GLC 220dはハイブリッドですか?

ISG付きのマイルドハイブリッドです。モーターがエンジンを手助けしますが、モーターだけで長く走ったり、外から充電したりはできません。

ディーゼルのGLCはAdBlueが必要ですか?

必要です。走行距離に応じて減るので、メーターの表示を目安に補充します。点検の時に販売店で補充してもらうこともできます。

まとめ

この記事の要点
  • ベンツGLC 220dは2.0Lディーゼルターボ+ISGで、197PS・440N・mを1,800rpmで出す
  • WLTCモードはSUVで18.1km/L、満タン62Lで計算上は約1,122km走れる
  • 現行の日本仕様に通常のガソリングレードは無く、ガソリンはPHEVかAMGだけ
  • AdBlueの補充と、短距離ばかりの使い方には気をつけておく
  • 自動車税は年36,000円で、ディーゼルだから税金が高くなることはない
ベンツGLC買いたいドットコム

ベンツGLC買いたいドットコム 編集部

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